事例紹介

社内全部門でWinActor®を導入。徹底したロスカットにより、「ダイヘンならではの製品価値」を創出するための開発費を捻出するとともに、お客様に近い部門への人員シフトを実現。

事業概要

1919(大正8)年の創業から100年の節目を迎える株式会社ダイヘン。ダイヘングループはお客様、社員と家族、株主、取引先、地域社会といったグループを取り巻く関係者全員の幸せの同時達成を会社の目的としている。変圧器に始まり、溶接機、産業用ロボット、半導体製造装置用の高周波電源、太陽光発電用パワーコンディショナーなど、電力インフラの高度化やものづくりの進化・発展に貢献してきた。近年、工場など生産現場で省エネ・効率化のニーズが高まるなか、各種ロボットアプリケーションの充実や自動搬送台車向け高効率ワイヤレス給電システムなどにも取り組み、世界初・業界初となるような機能を備えた「ダイヘンならではの製品」の開発・製造に力を注いでいる。

WinActor®導入の背景・経緯

  • 2012年より同社”ならでは”の製品開発を行うことを目標に掲げ、資金と人員を開発へ投入することを目的に「ロスカット活動」を展開した。2017年度には140億円のロスカットを実現した。
  • 「ロスカット活動」の一環として2015年より間接業務において業務プロセス可視化法を導入し、本格的に業務効率化の取り組みを開始。2017年度には40%を超える業務改善を果たしたものの、以降の業務改善が手詰まりとなることを見越し、定型業務の自動化に向けて2016年からRPA導入を検討。
  • グループ全社、全部門でRPAを導入するため、操作が簡単で誰もがプログラム開発できるWinActor®を選定。2018年4月よりWinActor®導入を開始。

適用業務と導入効果

RPA導入研修を実施し、シナリオ作成者を育成。事業部・部門ごとに高い目標を掲げ、WinActor®で定型業務を順次自動化へ。

Before

HIT法と呼ばれるチャート作成システムおよび業務プロセス可視化法を用い、間接業務を“見える化”し、業務効率化を推進。2017年度までに5,000件に迫る業務と帳票を廃止し、作業時間の削減率は42%まで改善実績を上げてきた。人員配置の最適化も進んだが、必要最低限に絞り込んだ人員のなかでさらなる業務改善を進めるためには、RPAによる定型業務の自動化を追求することが必須となっていた。

After

WinActor®のシナリオ作成は、事業部・部門ごとに行うこととし、業務改革推進部が講師となって研修を開催。2019年2月末までに200人以上が受講し、1,000本を超えるシナリオ(予想効果:約30,000時間)が作成されており、現在 約12,000時間の削減実績が上がっている。シナリオ成果報告会のほか、年度末には業務改善を評価する体制も整えられており、成功体験が次のシナリオ作成へのモチベーションとなっている。

※2019年3月の取材に基づく

お客様の声

これまで徹底したロスカットで業務を改善してこられた株式会社ダイヘン様。そのさらなる一手としてWinActor®を導入。各事業部・部門における定型業務を次々に自動化されています。ロスカット活動を陣頭指揮する執行役員・業務改革推進部長の山野様、同部課長・眞鍋様、課長補佐・田中様、田草様にお話しをお伺いし、導入から1年余りで1,000件を超えるシナリオ作成を実現された経緯をご教示いただき、今後のヒントとしたいと考えます。

今回、WinActor®を導入する以前、どのような業務に課題を抱えていたのでしょうか?

執行役員 業務改革推進部 部長 山野様
執行役員 業務改革推進部
部長 山野様
私共は工場などの生産現場で用いられる機器や産業用ロボットなどを製造しています。製造ラインは実際に目に見えるため効率化の改善も比較的簡単ですが、間接業務は作業プロセスがブラックボックスとなっているため、業務効率化の改善が思うように進まなかった。間接業務をいかに“見える化”し、ロスを減らしていくか。いかに“見える化”によりあぶり出された定型業務を自動化し、業務に掛かる時間を圧縮するかが課題でした。

改善策としてRPAに着目した理由、さらに数あるRPAツールの中からWinActor®を選定された決め手をお聞かせください。

業務改革推進部 課長 眞鍋様
業務改革推進部 課長 眞鍋様
間接業務の見える化は、HIT法と呼ばれるチャート作成システムおよび業務プロセス可視化法を用い、徹底して間接業務におけるロスカットを進めたことで2017年度には16億円の削減を実現しました。ところがさらなる業務改善を目指すとなると手詰まり感は否めず、その突破口として着目したのがRPAによる定型業務の自動化でした。当社では事業部・部門ごとに業務削減目標を掲げていますので、RPAについても各自運用できることを前提としていました。いくつかのRPAシステムを検討し、社内のどの端末でも使用できるサーバー型なども試しましたが、日本語対応や既存システムとの相性、操作性などを踏まえ、誰もが簡単に日本語でプログラムが開発できるWinActor®を選びました。

業務担当者が各自運用されているということですが、具体的にどのような優位性を感じておられますか?

「ロスカット活動」は、各年度 具体的な活動方針と成果目標を揚げ、短期間で成果を出すように取り組んでいます。RPAについても、2018年度には定型業務の自動化を具体的に推し進めていく必要があり、スピーディーかつ省力で運用できることを念頭に置いていました。各部門で業務担当者がRPAを運用するわけですから、日本語対応のRPAでプログラミング知識がなくても簡単にシナリオ作成できるのはWinActor®の大きな優位性です。また、国内シェアNO.1という点、開発版ライセンスは1ライセンスが安価だというのもメリットだと感じています。

導入にあたり、工夫されたことなどはありましたか?

業務改革推進部 課長補佐 田中様
業務改革推進部 課長補佐 田中様
当社の場合、RPAによる業務の自動化について事業部門ごとに具体的な数値目標が設定されているため、業務改革推進部が講師となって開催している「RPAシナリオ作成研修」に多くの社員が自ら積極的に参加します。研修は2019年2月末までに34回開催、合計203名が受講しています。加えて、1回1時間半の「RPAカウンセル」と称した質問会なども実施しており、1日4枠がすぐ予約で埋まってしまう状況です。また、現場からの要望に応えて汎用性のあるシナリオについては「パーツ集」として社内で公開し、共有することで、シナリオ作成の効率化を図っています。また成果報告会の開催や年度末には業務改善を評価する体制を設けており、それらが次のシナリオ作成へのモチベーションになっていると感じています。

WinActor®を導入後、どのような効果がありましたか?

業務改革推進部 田草様
業務改革推進部 田草様
各事業部・部門で作成した1,000本を超えるシナリオによって約12,000時間の削減を実現しています。作成目標件数を達成すれば30,000時間以上の削減も可能と推定しており、さらなる効果を目指しているところです。具体的には、本社・事業部内各部門では日次・月次・四半期ごとの管理資料や会議資料の作成を自動化するだけでなく、資料の中身のチェック・対象者への督促連絡などもRPAによって自動化しました。また、システムへの入力・登録作業も自動化しています。例えば、技術部では新たなペーパーレスシステムの導入にあたり、過去の図面30万件以上をデータ化およびシステム登録する必要がありました。従来の方法では1日約60件の処理で10カ月かかり、約100万円の経費をかけて業者委託するところ、RPAで1日平均300件を読み取り、人的作業も確認のみとなったため内製化が可能になりました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

株式会社ダイヘン様ペーパーレス化を進めるなか、外部からの注文書や請求書、領収書、手書図面など、手書き帳票類による作業を残さざるを得ないものもあり、それらをAI-OCRによってデータ変換し、各システムに自動登録していく方法を導入しているところです。営業部ではFAX注文の手作業での受注登録作業について「DX Suite」による自動化も進めています。AIという頭脳を各部門に導入していくなかで、WinActor®は私たちに代わってますます効果を発揮してくれることでしょう。私共もさらにロスカット活動の推進によって開発に力を注ぎ、「価値ある製品」を生み出すことで、お客様に喜んでいただき、世の中に役立っていけるようこれからも努力して参ります。

企業情報

商号 株式会社ダイヘン
所在地 〒532-8512 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1-11
業務内容 電力機器、溶接機・切断機、産業用ロボット、プラズマ発生用電源・自動整合器、クリーン搬送ロボット、ワイヤレス給電システムなどの開発・製造・販売
設立 1919年12月
資本金 106億円
代表取締役 田尻哲也
社員数 3,861名(2018年3月期、連結)

※WinActor®はNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
※DX Suite はAI inside 株式会社の登録商標です。

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